扇動マーケティングのレビュー
扇動マーケティングとは
そもそも「◯◯マーケティング」という言葉は、神田昌典さんの「感情マーケティング」が発端ではないかと、
記憶しています。
所謂、「顧客は理性ではなく、感情で商品を買う」というものです。
情報商材業界では、これを応用発展させた上野氏による
「悪魔のステップメール~感動マーケティング~」があります。
(※残念ながら2015年末に販売終了しています)
そして、「扇動マーケティング」。
大胆不敵なタイトルですが、「購入者の心を動かす」という意味では「感情」「感動」「扇動」も同じです。
「扇動」といった方がキャッチーな感じがしますが、果たしてその内容や如何に!?
扇動マーケティングの販売者
だいぽん、こと、濱田大輔氏。株式会社GRASP代表。
私の記憶だと「元皿洗い」の時給バイトから脱して、ネットビジネスの世界に進出し、
情報商材アフィリエイトであっという間に実績を上げ、
「銀河鉄道アフィリエイト」などといった商材を発売し、
多くの信者を抱える稼ぐ系情報商材アフィリエイト屈指の人物という印象です。
新世界アフィリエイトのセミナー講師を務めていますから、
販売者の「みんてぃあ」氏などと交流があるようです。
扇動マーケティングの内容
扇動マーケティングについて、セールスレターの内容と、
実際の教材の中身を見ていきたいと思います。
セールスレターの内容
人々を動かす扇動の例として、ナチスドイツによるヒトラーの演説、
ベトナム戦争、湾岸戦争、イラク戦争を推し進めるアメリカ大統領の演説、
人々の人類の歴史における大衆扇動技法について紹介されています。
私もつい最近「他人を支配する黒すぎる心理術」という書籍が売れているというので、
読んでみましたが、確かにナチスドイツによる演出は結構なエグさを持っています。
(ちなみに、この書籍の中では小泉純一郎元首相や橋下元大阪府知事などの
扇動テクニックも紹介しています。)
まあ、これは極端な例かもしれませんが、
大衆心理というのは裏を返せば、
私たち一人一人の心の状態ですから、
どんなに「私は騙されません」という意志でいても、
人間の心は簡単に動いてしまうものです。
レターでは政治、思想、宗教のテクニックなども織り交ぜて披露すると、
書かれていますので、期待できます。
また、扇動セミナーの受講者の顔ぶれも層々たるもので、
コメントを拝見すると俄然、気持ちが高まります。
実際の教材内容
コンテンツは動画コンテンツとセミナー資料PDFに分かれます。
これらは購入者専用サイトで視聴できますし、ファイルをダウンロードすることもできます。
■動画
だいぽんさんが開いた4時間に渡るシークレットセミナー(3万円相当)
扇動3部作と言われている、以下の動画になります。
1.「扇動セミナー」(3万円相当、約100名が受講、約4時間)
2.「お客の3つの感情を刺激して購買へと走らせる方法」
(スリートップライティングセミナーのだいぽん氏パート)動画&音声73分+PDF21ページ
3.「お客の心の奥までかき乱し、理性までも麻痺させて、あなたのセールスに盲目的に従わせる方法」
動画&音声73分+PDF34ページ
だいぽんさんのセミナーはPDFファイル(パワポで作成?)をスライドショー仕立てにして進行しますが、
そこで使用したファイルがそのまま提供されます。
なので、動画を視聴する前に、このPDFファイルにさっと目を通しておくことで、
おおよその流れを掴むことでき、講義内容を集中して聞くことができます。
扇動マーケティングのメリット
☑コピーライティングのメソッドをメルマガでどのように応用すればよいかがわかる
扇動マーケティングのデメリット
☑内容が上級者向けのため、ブログ・メルマガアフィリエイトをある程度こなしていることを前提としている
☑普遍的な内容であるが故に、同ジャンルの書籍でも学べてしまう内容となっている
扇動マーケティングに向いている人(必要とする人)
扇動マーケティングに向いていない人(不要な人)
☑メルマガアフィリエイト実践者で実績を上げている人
☑「扇動」というキーワードにうさん臭さを感じてしまう人
扇動マーケティングの感想
結構な長時間動画ですが、政治、宗教などで人を扇動する事例を紹介しながら、
だいぽん氏がメルマガアフィリエイトでどのように扇動テクニックを使っているかを紹介しています。
mp4ファイルですが、動画画面が小さく、
セミナー会場の様子を映すのではなく、
ご自身でパワポをめくりながら音声解説するスタイルの方が、
良いのでは?などと思ってしまいました。
さて、肝心の中身ですが・・・一言で言うと「微妙」。
世界中の扇動事例を講義のなかで取り入れていますが、
歴史書や何かの本から引っ張ってきたような内容で
あまりオリジナリティを感じませんでした。
ただ、唯一私が参考になった点は、
「コピーライティングの限界」に関するパートでした。
コピーライティングは商品販売フェーズで爆発的な力を持ちますが、
毎回毎回コピー満載のメルマガが送られてたらどうなるか?
その結果は火を見るよりも明らかですよね?
アフィリエイターはコピーライターである必要性はありませんが、
コピーの知識は知っておくべきだし、
ここぞという時には、コピーの力が必要になります。
だいぽん氏はこのコピーの限界を超えるために、
独自のスタイルで購入者の不安を払しょくする作業を、
丁寧に行っているとのこと。
このあたりの手法は参考になりました。
・・・・にしても、このセミナーが当時3万円で開催されていたことを知ると、
「んーー高い!」と思わざるを得ませんでした。
対立、闘争、救済、予言などのワードが出てくるあたり、
「さぞかし難しい本を読んでいるんだろうな」、と思いましたが、
「ちょっと自分の目指す方向とは違うかな?」と興ざめしている自分に気づきました。
※この辺は感じ方、捉え方ですから、同意を強要しません。
あくまでも個人的見解であることをご承知おきください。
扇動マーケティングの評価
扇動マーケティングの評価は72点です。
コンセプトはバナナデスクさんの心理学アフィリエイトと同様。
ブログ・メルマガアフィリエイト実践者に対して、
お客様の心を動かす方法をマーケティング・コピーライティングテクニックを
交えながら紹介しています。
内容は悪くありません。
ただ、教材というほどのコンテンツでもなく、
単なる音声、動画コンテンツだけでこの価格は正直高過ぎます。
しかも、以前開催したセミナーなどのコンテンツをまとめなおしたものであるため、
この教材ならではのオリジナル性はありません。
商材としての価値は高いと思いますが、
価格を加味した総合評価は低くなってしまいます。
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